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確信編
自分の感覚を信じ始めていた
これまでは自分の感覚を 疑うことこそが冷静さだと思っていた。 感情に流されないように。 早合点しないように。 一歩引いて見ることが 大人の判断だと信じていた。 違和感が浮かんでもすぐに信じない。 まずは疑う。一度、否定してみる。 それが自分を守... -
確信編
以前の自分には戻れないと感じた
ある朝、 本当に特別なことは何もなかった。 目覚ましが鳴って いつも通りに起きて 顔を洗い着替えて 決まった時間に家を出る。 景色も、空気も、 昨日と何一つ変わらない。 違うのは 自分の中だけだった。 以前の自分なら ここまで考えが進んだら どこか... -
確信編
説明できないことが増え続けた
一つ一つは、 説明できないほどのことじゃない。 それは、 最初からずっと変わらない。 どれも 決定的ではないし 致命的でもない。 少し気になる という程度の出来事だ。 問題なのは その「質」ではなく「数」だった。 説明できない返事。 説明できない沈... -
確信編
日常が疑問だらけになった
朝。 キッチンでコーヒーを入れながら 何気なく聞いた。 「今日、何時くらい?」 本当に、それだけだった。 予定を詰めたいわけでも 管理したいわけでもない。 「まだ分からない」 いつもの返事。 声のトーンも、 表情も特に変わらない。 「そっか」 それ... -
確信編
期待しないようにしていた
期待しなければ傷つかない。 そう思うようにしていた。 何かを期待するから裏切られる。 何かを想像するから落ち着かなくなる。 だったら、 最初から何も期待しなければいい。 そうすれば、 現状をそのまま受け入れられる。 ……はずだった。 でも、 期待し... -
確信編
「もしも」を考える時間が増えた
もしも、 という言葉がいつの間にか 意識せず浮かぶようになった。 考えようとしたわけじゃない。 必要に迫られたわけでもない。 ただ、 隙間があるとそこに入り込んでくる。 もしも、 今日の返事が違っていたら。 もしも、 あの沈黙のあともう一言付け足... -
確信編
自分の中で言葉が変わった
最初は「気のせい」だった。 何か引っかかることがあっても そう言えば片づいた。 自分の受け取り方の問題だ。 疲れているだけだ。 深く考えすぎている。 そうやって納得できていた。 次に、 それは「違和感」になった。 気のせい、と言い切るには 少し残... -
確信編
嫁の態度に一貫性を感じ始めた
何か一つ、 決定的な出来事があったわけじゃない。 強い言葉を投げられたわけでも、 態度が急に変わったわけでもない。 ただ、 同じ反応が繰り返されていることに気づいた。 ある日の夜。 「今週、どこか予定ある?」 特別な意味を込めたつもりはなかった... -
確信編
安心よりも不安が勝つようになった
一時的に落ち着く瞬間は 確かにあった。 「大丈夫だろう」 そう思える時間もゼロではない。 むしろ、 何事もなく過ぎていく時間の方が 圧倒的に多い。 問題が起きているわけじゃない。 衝突があるわけでもない。 疑いを裏づける事実があるわけでもない。 ... -
確信編
確認しないままでいる苦しさ
確認しなければ何も変わらない。 少なくとも表面上は。 日常は続く。 会話もある。 時間も流れる。 それは、 頭でははっきり分かっていた。 でも同時に、 確認してしまえば もう戻れなくなる。 今まで保ってきた距離感も、 曖昧な均衡も一気に崩れてしまう...