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確信編
現実から目を逸らせなくなった
これまでは、 見ないようにすることで、どうにか保っていた部分があった。 正面から向き合わなければ壊れずに済むものがあると、どこかで信じていた。 気づいていないふりをしていれば、 まだ選択肢は残っているように思えた。 白か黒かを決めなくていい状... -
確信編
一人で抱えるには重すぎた
最初は、自分の中で処理できると思っていた。 誰かに話すほどのことじゃない。 時間が経てば、自然と薄れていくはずだ。 そうやって、違和感の大きさを意識的に小さく見積もっていた。 口に出さなければ、 問題として存在しないような気もしていた。 自分... -
確信編
それでも決めつけたくなかった
違和感が続くと人は自然と理由を探し始める。 この感覚は何なのか。 なぜ引っかかるのか。 理由さえ分かれば、きっと納得できる。 そう思っていた。 理由があれば、感情に名前をつけられる。 名前がつけば、整理できる。 整理できれば、前に進める。 そん... -
確信編
期待する気持ちを手放した
期待しないようにしよう と強く決めたわけではなかった。 何かを諦めようと覚悟した日が はっきりとあったわけでもない。 ただ、振り返ってみると ある日を境に自分の中から「期待」という感情が、音もなく薄れていったことに気づいた。 それは決断という... -
確信編
誰にも言えない確信を持っていた
この段階になると 話す相手がいないことがはっきり分かる。 いない、というより 最初から選択肢に浮かばない。 友人の顔が頭に浮かんでも すぐに消える。 どう説明するのかが思いつかない。 家族のことも同じだった。 心配させるだけだ。 中途半端な話をす... -
確信編
心の中で答えが固まり始めた
答えを出そうとしたことは 一度もなかった。 「結論を出そう」 「白黒つけよう」 そんな意識で考えたことはない。 ただ、 考え続けていただけだ。 考えないといけない状況が ずっと続いていただけだ。 その結果として、 いつの間にか形ができてしまった。 ... -
確信編
気づかなかったふりが限界だった
もう、 気づいていないふりをするのが 一番つらくなっていた。 何かが起きたわけじゃない。 決定的な瞬間があったわけでもない。 ただ、 これまで続けてきた「やり過ごし方」が 限界に近づいていることだけははっきり分かった。 見ないようにする。 考えな... -
確信編
否定する理由が見つからなかった
一度、 意識的に冷静になろうとした。 感情を脇に置いて できるだけ主観を排して 事実だけを見る。 頭の中で自分にそう言い聞かせながら 一つずつ整理していく。 極端な行動はない。 露骨な変化もない。 誰が見ても分かる決定的な証拠もない。 この点は最... -
確信編
もう偶然とは思えなかった
偶然という言葉はとても便利だ。 説明できないことを一旦そこに置いておける。 理由を探さなくていい。 深く考えなくていい。 今すぐ答えを出さなくてもいい。 「たまたま」 その一言で、 思考を止めることができる。 これまでは、 何度もその言葉に助けら... -
確信編
違和感が確信に近づいていった
「確信」という言葉は まだ使えなかった。 重すぎる。 そして早すぎる気がした。 その言葉を使ってしまった瞬間、 何かを決めてしまうようで まだ触れたくなかった。 でも同時に、 「違和感」という言葉も もうしっくりこなくなっていた。 あまりにも曖昧...