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日常の中で常に考えてしまうようになった

特別なきっかけがあったわけではない。

何か決定的な出来事が起きたわけでも、
ある日を境に急に世界が変わったような感覚があったわけでもない。

ただ、
気づいたら考えている時間が増えていた。

それも、
「考えよう」と思っている時間ではない。

朝、歯を磨きながら
鏡の中の自分をぼんやり見ているとき。

通勤中、電車に揺られながら
流れていく車窓を眺めているとき。

仕事の合間、一息つこうとして
ふと手が止まった瞬間。

気づくと思考が同じ場所に戻っている。

意識的に呼び戻しているわけじゃない。
引き寄せられるように自然と戻ってくる。

昨日の会話。
何気ない返事の仕方。
言葉と言葉の間にあった沈黙。

どれも、
改めて考えるほどの価値があるとは思えない。

誰かに話せば
「それだけ?」
と言われてしまいそうなことばかりだ。

それでも
頭の中から消えてくれない。

考えても
新しい答えが出るわけでもない。

同じところを
何度もなぞっているだけなのに
思考は止まらない。

「今は考える必要ないだろ」

何度も自分にそう言い聞かせた。

今は仕事中だ。
今は移動中だ。
今は休む時間だ。

そう区切ろうとしても
ほとんど効果はなかった。

考えない時間が、
自然には生まれなくなっている。

何も考えずにいられる瞬間が
意識的に作らないと手に入らなくなっている。

そのことに気づいたとき
少し怖くなった。

違和感は生活の端に
そっと置いておけるものだったはずだ。

必要なときだけ取り出して
それ以外の時間は意識しなくていい存在だった。

でも今はそうではない。

違和感が背景のように
ずっとそこにある。

音を立てるわけでもなく
主張するわけでもない。

ただ、
日常そのものに
溶け込んでしまっている。

何をしていても完全には消えない。

その状態に慣れつつある自分がいることも
また少し怖かった。

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この記事を書いた人

「理由は分からないけれど、何かがおかしい気がする」
そんな感覚を抱いたことのある方に、少しでも共感していただけたらと思い、このブログを続けています。日々の出来事や感じたことを、自分なりの言葉で淡々と綴っています。

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