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自分の気持ちを切り離そうとした

感情を抑えようとは思わなかった。
無理に押し込めたり感じないようにしたかったわけでもない。

ただ、
感情と少し距離を取れたらいい
そう考えるようになっていた。

感じてはいけないわけではない。
むしろ感じていること自体は、
とても自然な反応だと思っていた。

ただ、その感情を
そのまま受け止め続けるには、
少し消耗が激しすぎた。

一つひとつの出来事に
その都度感情が反応して、
それを理解しようとして、
意味を与えようとして、
また疲れる。

その繰り返しに、
限界が近づいているのを感じていた。

だから、
一度整理する必要があった。

これは感情なのか。
それとも事実なのか。

そうやって、
自分の中で線を引こうとした。

完全に分けられるとは、
最初から思っていなかった。
ただ、
混ざったままにしておくよりは、
少しでも区別できた方が、
楽になる気がしていた。

書いているうちに、
自然と文章の形が変わっていった。

「つらいと感じた」
「不安になった」
そういう書き方よりも、

「こう言われた」
「こういう状態が続いている」
という書き方が増えていった。

気持ちを主語にしない文章。
感情を前に出さない書き方。

それは意識して選んだというより、
そうした方が書き続けやすかった。

少なくとも、
気持ちの揺れは少なくなった。
感情に引きずられて、
文章が止まることも減った。

事実を並べている間は、
考えが一定の距離を保ってくれる。
その感覚が今の自分には必要だった。

でも、
完全に切り離せたわけではなかった。

感情は、
文章の中から消えたわけではない。
ただ、
表に出てこなくなっただけだった。

行間や書かなかった部分、
余白のようなところに、
確かに残っていた。

読み返すと、
感情が書かれていなくても、
そこに何かがあるのは分かる。

むしろ、
抑えられている分、
静かに存在している感じがした。

だから、
「切り離した」と言うよりも、
「切り離そうとした」
という表現の方が、
今の感覚には近い。

成功したとはまだ言えなかった。
でも試みとしては間違っていなかったと思っている。

感情に飲み込まれないための、
一時的な距離の取り方として、
今の自分には必要な工程だった。

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この記事を書いた人

「理由は分からないけれど、何かがおかしい気がする」
そんな感覚を抱いたことのある方に、少しでも共感していただけたらと思い、このブログを続けています。日々の出来事や感じたことを、自分なりの言葉で淡々と綴っています。

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