違和感を感じ始めた頃から、
ずっと自分の中で整理を続けてきた。
嫁の様子に引っかかった瞬間。
言葉にしづらい距離感。
少しずつ変わっていく空気。
最初は曖昧だったものが、
時間とともに形を持ち始めて、
やがて確信に近いところまで来ていた。
違和感の段階はもう過ぎている。
気のせいではないと思う瞬間も、
何度もあった。
それでも、
ここまではずっと一人だった。
記録して、
思い返して、
何度も自分の中で整理してきた。
嫁の言動を思い出しては、
「やっぱりそうかもしれない」と感じ、
でもすぐに、
「考えすぎかもしれない」と打ち消す。
その繰り返し。
確信に近づけば近づくほど、
気持ちは落ち着くどころか、
逆に揺れが大きくなっていった。
頭では分かっているのに、
感情が追いつかない。
受け入れたくない気持ちと、
見過ごせない現実の間で、
ずっと立ち止まっている感覚だった。
このまま一人で整理し続ければ、
いつか答えが出ると思っていた。
でも実際には、
考えれば考えるほど、
苦しくなっていく。
嫁の前では普通に振る舞う。
何も知らないふりをする。
その時間が、
少しずつ重くなっていった。
家の中にいるのに、
気を張っている自分がいる。
何気ない会話の中でも、
余計なことを考えてしまう。
前は気にならなかったことが、
すべて引っかかるようになっていた。
それでも、
まだ一人で何とかしようとしていた。
ここまで一人で抱えてきたんだから、
最後まで自分で整理しないといけない。
どこかで、
そう思い込んでいた。
でも、
ある時ふと、
「あ、もう無理かもしれない」
と思った瞬間があった。
特別な出来事があったわけじゃない。
ただ、
自分の中の余裕が、
少しずつ削られていたんだと思う。
考えることをやめようとしても、
頭の中から離れない。
嫁の行動一つで、
気持ちが大きく揺れる。
一人で抱えている限り、
この状態は続くんだと、
やっと気づいた。
それは、
誰かにすぐ相談しよう、
という決意ではなかった。
ただ、
「もう一人では整理しきれない」
と認めた瞬間だった。
ここまで積み重なったものを、
自分の中だけで処理するには、
重くなりすぎていた。
違和感の段階は過ぎて、
確信に近い感覚も持っている。
それなのに、
まだ答えを出せずにいる。
その状態が、
一番苦しかったのかもしれない。
嫁に直接聞く勇気もない。
何も知らないふりを続けるのもつらい。
でも、
誰にも話していない。
その不自然な状態を、
ずっと続けていた。
記録を見返してみても、
もう十分すぎるくらい、
自分なりに整理してきたことは分かる。
それでも、
心は追いついていなかった。
どこかで、
外の視点が必要なんじゃないかと、
思い始めていた。
認めたくはなかったけれど、
もう一人では無理だった。
ここまで抱えてきたものを、
この先も一人で持ち続けるのは、
限界に近かった。
コメント